裁判員裁判444件 死刑・無罪の判決なし(産経新聞)

 最高裁は16日、裁判員裁判の実施状況も公表。今年3月までに、すでに444人が判決を言い渡されたが、死刑と無罪の判決はまだ出されていない。444人のうち、裁判官だけで審理する控訴審を18人が終えた。このうち12人は裁判員裁判の結論を維持して控訴を棄却、6人は控訴を取り下げた。裁判員裁判の判決に対する控訴率は約32%だった。

 実施状況では、制度開始から3月末までに裁判員裁判の対象となった被告はのべ1662人。裁判員候補者には全国で4万1047人が選ばれ、このうち約52%が辞退を認められた。裁判員を選ぶ選任手続きへの候補者の出席率は約83%だった。

 裁判の平均開廷回数は3.5回で、判決に向け、裁判官と裁判員が話し合う「最終評議」の時間は平均約426分だった。被告が否認しているケースは、認めている事件と比べ、1時間半以上長くかかった。

 裁判官による裁判と裁判員裁判の量刑差について、最高裁は「判決が蓄積されておらず、有意な差はない」と説明。ただ、執行猶予の場合、保護観察が付けられる割合が裁判員裁判では約59%と、裁判官裁判の約37%を上回った。

 また、裁判員を務めた経験者へのアンケート結果では、経験者の約71%が審理を理解しやすかったとし、約76%が評議で十分に議論できたと答えた。参加後の感想は、約97%が「よい経験」と答えた。

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